現場で愛用しているDJ用MIDIコントローラー、Native Instruments社のTraktor S2 Mk3(以下、S2)が壊れてしまいました。
故障したのはマスターのアウトプット。出力音量が小さく安定しない、音質が悪い、ノイズがひどい、という散々なもので、音楽の機材としては致命傷にもほどがある壊れ方。ちなみにヘッドフォンモニター出力の方は問題なし。
この故障に気付いたのは現場入りした日のリハーサルの時で、焦りながらいろいろ試すも改善することはなく、この日は酷いプレイをしてしまいました。そろそろ万が一に備えてUSBメモリを用意して持ち歩かないとなあ。
なぜ現場でプレイするまでこの故障に気付かなかったのかというと、僕は家で選曲をするときに、音声出力をS2の赤白(RCA)からではなくSteinberg UR242から出しています。
理由としては、DJブースのミキサーからマスターの赤白を抜いてS2に差し替えるよりも、MacBook ProにUSB-Cをさっと差してスピーカーに繋ぐ方が楽だから。
なので家での使用時はマスター出力が壊れていることに気付けなかったという。DSVやHIDよりも設定トラブルが少ないという理由でDJコントローラーを持ち歩いていましたが、ついにDJコントローラーでもトラブルを起こしてしまいました。
さすがにマスターから音が出ないんじゃもう使えないし、DJコントローラー買い直さないとなあ、出費が痛いなあ……と思っていたところでひらめいた。Steinberg UR22 mk2を通したら正常にマスターがアウトプットされ音が出ている、つまり外部インターフェースを使用すればまだまだ使えるということ!
そこでこいつをひっぱりだしてきました。
同じくNI社より販売されているTraktor AUDIO 2 DJ。バスパワーで作動し、音声のアウトプットをA(マスター)とB(モニター)に分割できるDJ用オーディオインターフェースです(※AUDIO 2 DJは廃盤となり後継品のAUDIO 2 MK2が発売されましたが、こちらも廃盤となってしまい現在はデッドストックか中古でしか手に入りません)。
こいつの主な使い方は
- iPhone/iPadでDJするとき
- 外部ミキサーを使わずPC上でDJをするとき
ですが、MIDIコンの内蔵サウンドカードの音質が悪く使い物にならない時に、代わりに外部サウンドカードとして使うこともできます。今回はこのパターンで試してみましょう。
Audio Setup→Audio Deviceは「Audio 2 DJ」を選択。
初期設定はOutput Routing→MonitorがB、MasterがAにアサインされていますが、マスターに少し「パチパチ」っとノイズが乗っていたので、MasterをBへ接続、MonitorをAへ接続してアサインし直しました。ノイズ問題解消。特に問題はなさそうなのでしばらくはこのスタイルでやっていこうと思います。しかしこれも応急処置って感じだし、どこかのタイミングでコントローラーは買い直さなきゃなあ。