原材料の高騰か、円安の影響か、需要の高まりか。年々上がっていくストレージの価格、特にSSDの価格上昇率には頭を悩ませてしまいます。
しかしそんな物価高でも、僕らには格安通販サイト、Temuがあります。ストレージの高騰問題もTemuで解決できないかと、早速見つけた格安SSDを試してみました。

購入したのはこちら、「2TB 高速ポータブルSSD(3,511円)」。8,019円が56%OFFで3,511円になっています。定価の意味とは、Temuに関しては考えるだけ無駄です。
今のこのご時世、2TBのポータブルSSDは2万円以上するので、Temuの定価8019円でも十分に安いのに、そこからさらに50%以上割引だなんて、まあ怖くて買わないですよね普通。でも私は普通とかよくわかんないんで買っちゃいます。

パッケージは普通、「M.2 SSD」「2TB」「Type-C」「USB 3.1」という記載が。すべて本当ならなかなか新しいスペックのSSDではないでしょうか。
開封すると中身はこんな感じ。

- SSD本体
- USBケーブル (Type-C/Type-A)
- Type-A→Type-C 変換アダプター
- Type-A→Type-B(2.0) 変換アダプター
純粋なUSB Type-Cケーブルが入っておらず、代わりに使い勝手の悪そうな変換アダプターが入っています。雲行きが怪しくなってきました。
Macに差してみたところ、2.1TBで認識されました。スクショを撮り忘れてしまい証明できないのが申し訳ないけども、とりあえずは端数の0.1が気になってしょうがない。とりあえずマウントはできたものの、ディスクをウイルススキャンしようとしたり、ファイルの書き込みなどをしようとするとFinderがフリーズしてしまします。何度差し直しても改善されません。これでは容量詐欺以前の単なる粗悪品ではないか。
これ以上奮闘する意味がないので、もう早速分解していきましょう。

まずは隙間にデザインナイフを差し込んでいきます。ザクザク、とボンドを切削しているような感覚があるので、こいつらを全周切っていきます。丸みを帯びている両端にはナイフが入らないので放置。

一通りボンドを切る事が出来たら、今度はデザインナイフを刺したまま、テコの原理でこじ開けていきます。この時にデザインナイフを折らないように要注意。折れずにしなるような金属の板とか使ったほうがよさそう。
さあ、スライドして中身が出てきました。

どこがM.2 SSD???

こんなの単なるMicroSDリーダーじゃないか。何GBのMicroSDを差してるから2TBのSSDってことになるんだよ。

うーん、どう見てもただのmicro SDリーダーでしかない。Amazonでもめっちゃ安いSSDとか、16TBや30TBを謳った大容量のSSDが破格で販売されていますが、あれも全部この手の詐欺商品だと思ったほうが良さそうです。世の中、常識を大きく上回るような旨い話なんてものはないので、そういった物や事には手を出さないようにしましょう。

試しに中に入っていたmicroSDをフォーマットしてみたら、105GBのストレージになりました。本当に君は一体なんなんだ。