先日は実家のある熊本に帰っておりました。
理由としては
- 福岡でDJをするのでそのついで
- DJとしてリッピングしたいCDがあったので
- 親孝行のため
という3つの理由がありまして、一石二鳥どころか一石三鳥強のチャンス、これを逃す手はない!!というわけで実家よりサルベージした音源を紹介します。
Wu-Tang Clan / 8 Diagrams (2008)
これ、Wu-Tnag Clanが6年の沈黙を破ってリリースしたこの作品。そう、彼らは2001年リリースのIron Fragを以って活動を休止してたんです。もちろんソロ活動は活発だったけども、クルーとしてのリリースは一切なかった状況。ファンの方々はもちろんのこと、僕でさえ狂喜乱舞したものです。それでは早速、僕の引っかかった曲をご紹介して行きましょう。
M-2. Take It Back
わかりやすいというか、なんといってもBob James使いのこの曲。定番ネタのサンプリングに加え、スクラッチによる楽曲構成。僕らの知っている「ザ・ヒップホップ」を体現している一曲。・・・と思っていたらこのあともそういう曲が続くんだよなあ、さすがRZA。
M-3. The Heart Genty Weeps feat. Erykah Badu
もうとにかく「エリカ様!!!!」の1曲。ビートも気持ちいいし良い感じなんだけども、そこにエリカ様が歌い始めたらもう最高の1曲よね、って話。ちなみにギターを弾いてるのはジョージ・ハリスンの息子、ダーニとレッチリのジョン。
M-4. Wolves feat. George Clinton
さて、P-FUNK全開の曲になるのかな〜と思いきや、まさかのRZAのミニマルなループビートに、Hookでジョージクリントンが渋く歌い上げるという、なんとも意外でありながらもWuらしい1曲。ジョージクリントンを招きながら正気か!?とは思ったけど、Wuらしさは全く失われておらずまさにこれこそ真骨頂。
最後に
早いけども、M-14. Life Changesに触れないまま終わっちゃうけどもぼちぼち締めです。これさ、トータルで聴いてみるとすごく良い作品なんだけども、「それぞれのソロ活動が軌道に乗ってからの」「2007年作品としての」「(ヒップホップ界において)ラフライダース以降の」Wu-Tang Clanっていう印象がどうしてもついちゃうから、評価しづらいしなんともいえない作品に見えがちなんだよなあ。さらにこのいかつい、いかにも現代的なヒップホップなジャケでなければ、もっと解釈の幅が広がる作品なんじゃないかな。まあ捉え方なんて人それぞれだからなんとも言えないけれども。90’s狂信者でもこの作品は好きです、ありがとう!